満ち足りない月





私に聞きたいこと?一体何かしら?


「それからラルには秘密って事で宜しくな」


人差し指を口にあてるとリュエフは言った。

そしてそれに頷くセシル。




「エルちゃん、いつまでここにおるつもりなんや?」





――心臓がドクンと大きな音を立てて跳ねた気がした。