「だから一体いつの話だよ」
ラルウィルは冷ややかな目でリュエフの前に持っていた何冊かの本を置いた。
分厚い本ばかりだ。相当古いものなのか、表紙は色褪せている。
「お、さんきゅーな」
リュエフは一通り積み上げらた本を見ると席を立った。
「そしたらじっくり読ませてもらうわ。客間、借りるで」
ラルウィルが頷く。
リュエフはそれを確認すると食事部屋から出た。
セシルはもうこのお茶会はお開きなのだと察し、リュエフの座っていた所にあるカップを取ろうと席を立った。
「何か言われただろう」
ラルウィルがはあ、と溜息を漏らしながら言った。



