「……ぷっ」
その途端、リュエフは笑いを漏らし、それから大口を開けて笑い出した。
さすがに今まで黙っていたラルウィルも不機嫌そうに横目をリュエフに向けた。
「何がおかしいんだよ」
するとリュエフは軽く目に溜まった涙を指ですくい上げながらラルウィルに言う。
「いや、ヴァンパイアやで?あんなみんな神経質すぎる種族に俺がなれるわけないやんか」
そう言うとまた笑い出した。
「悪かったな、神経質で」
まるで小さな子供のようにすねたような表情を浮かべるラルウィル。
セシルはクスッと笑った。
こんな顔もするんだ。
ラルウィルの新しい表情が見れた事がセシルにとっても嬉しかった。
それにしても意外だわ…
ヴァンパイア以外の種族って事なのかしら?
セシルは興味深く、リュエフを見た。
ほかに種族っていうと……
「妖精、とか?」



