予想外の配達物にセシルは驚いた。
しかし確かに言われてみると納得出来る。
ラルウィルが必要とする血液をラルウィル自身が街に調達に行くような事はなぜか想像出来なかったが、そう言われれば何だかすっきりとした。
「まあその“配達物”も届けるのは三ヶ月に一度くらいのペースなんやけどなぁ」
リュエフは口角を上げて二ヒヒと笑った。
本当に少年のような人だ。
でもこんな明るい人なのにご両親がいないんだ……
―――それはラルも同じなのかしら。
セシルはちらっとラルウィルを見た。
自分の事は何も話さない。
彼は一体何を思っているのだろうか。
セシルは何だか悲しいような、寂しいような複雑な感情が渦巻いていた。



