満ち足りない月





疲れたように話すラルウィル。


「へぇー?」

リュエフはニヤニヤと笑った。

まるでラルウィルの言う事を端から信じていないとでもいうように。


「まあでもお前も思ったやろ?あの子を見た時」


「………」


ラルウィルは黙ったまま床を見ている。

やがてセシルがティーカップなどをのせて、戻ってきた。


「食事部屋でお茶でもしましょうよ」


「ああ、そうだな」


セシルはニコッと笑うと、カチャカチャという音を立てながら一階にある食事部屋へと忙しそうに歩いていった。


ラルウィルもそんなセシルについていく。



「結局答えんのかいな」

やれやれといった様子でリュエフも二人の後に続いた。