満ち足りない月





セシルは思わず顔を真っ赤にして俯いた。

他の人から見たらそんな風に見えるんだ……


そう思うと更に顔が赤くなってきた気がした。

そんな中、ラルウィルはセシルを見向きもしないで言った。


「お前は昔からそんな事ばっかり言ってるよな。彼女は俺のせいでしばらくここにいる事になったエルだよ」

否定のついでに紹介をするラルウィル。

セシルは何だかがっかりしたような気分になった。


が、いつものように自制した。


当然の事なのに何を期待してたのよ私!


取り敢えずそんな事を思いながらも男に向かって微笑んだ。

すると男もセシルに笑顔を返す。


「初めまして。俺はラルウィルの古くからの大親友、リュエフや。よろしくな」