「またまた変わったちゃん発言だな」 はは、と笑い声が聞こえてきた為、すぐに後ろを見ると階段を軋ませながらラルウィルが降りてきた。 「変わってなんかないわよ」 からかわれた事で少しムッとしながらセシルは言った。 それを聞いてラルウィルはまたクスクスと笑った。 「で、こんな朝早くから何をしてるんだ?」 「その……この屋敷の埃っぽさに絶えられなくなって掃除してるのよ」 語尾にいくにつれて恥ずかしさからセシルは声が小さくなっていった。