昨晩はあまりよく眠れなかった。 緊張のせいなのか、いつものベッドと違うからか。 初めて泊まった夜とは明らかに違っている心情。 セシルは目を思い切り瞑って必死に眠りにつこうとしたが、どうしても眠気はやってこなかった。 そのまま寝付けぬ夜が過ぎ、太陽が姿を現したのだった。 「まずは大広間からよね」 そして今に至るわけだ。