《タンッ―!》




助走をつけて踏み切った後は、走り幅跳びの要領で宙を走るようにして脚を動かし、途中で体が横向きになるように捻る。

そして、球体のオブジェを飛び越え、真中に立つ柱に、横並びに両手を掛けた。

そのまま、脚を柱の向こう側に向ける。

翼の体は、遠心力に従い、ぐるんと回転した。



「…っく!」



予想以上の負荷に腕がビリリと痺れたが、放す訳にはいかない。

翼は、必死に指に力を込める。






頼む…!

持ちこたえてくれ!






翼のその願いは、叶った。

見事、柱を一回転し終わるまで、翼の腕は耐えることができたのだ。


360゜回転し、自分が走って来た方向に戻ってくると、翼はパッと手を放した。

回転の勢いをそのままに、翼は足から吹っ飛ぶ。


飛ばされたその先にいるのは…