「んなこと言ったって、信じらんねぇよ。だって、まさか…」



颯太は未だに受け入れることができない様子で、目線をさ迷わせている。

まるで、透明の真実を必死に見つけ出そうとしているようだった。



「真実なんだ。」



翼の力強い言葉に、颯太の目が揺れ動くのを止める。

颯太の目は、しっかりと翼の目を見据えている。



「俺達は、本気の鬼ごっこをやってるんだ。ごっこなんかじゃない、鬼ごっこを……。今までに捕まった部員達は、みんな鬼に喰われた。これは、紛れも無い真実なんだ。」



そこまで言うと、翼は一度顔を俯かせた。

そして、再び顔を上げ、深く息を吸うと、話を続けた。



「これは命を懸けた部活なんだ。鬼は本当にいる。そして、俺達を喰おうと学校の敷地内で目を光らせている……」



翼の刺すような真剣な瞳と声音に、颯太はごくりと唾を飲んだ。