「全員集まったな。」



部員の素早い動きに満足したのか、鬼城は今朝のように怒鳴ることはしない。



「では、生存確認をとる。呼ばれたら返事をしろ。」



そう言って黒い帳簿を取り出すと、部員達の名前を読み上げていく。


そして、全員の名前を読み上げると、鬼城は声を張り上げる。



「以上!現在の生存人数は…」



帳簿を上から下へと通し見る。


その時、僅かに鬼城の眉間にシワが寄ったのを翼は見逃さなかった。

それを見た翼は、いつもは嫌いなこの結果発表を、今回ばかりは、『もしや…』という期待を込めて耳をそばだてた。



「…58人だ。内、女子23人、男子35人。」



鬼城がそう言った瞬間、部員達は驚きの声を上げた。



「減ってない!」


「うそ!?全員無事?」


「初めてじゃない?」


「やったぜ!」


「良かった~。」