そんな響子を見て、珍しく翼が動揺する。



「べ、別に…普通だろ。」



何故かは分からないが、響子に言われた言葉は翼の心を温かくした。


翼は照れていることを知られないように、少し強引に話を変える。



「そういえば、俺には鬼の正体を教えておきたかったって、なんで?別に、颯太や翔でも…」


「あっ。それはね、やっぱり牧野くんには期待してるからなの。真っ先に伝えたくて…。」


「期待?」



翼が小首を傾げると、響子はコクリと頷いた。



「牧野くんなら、この練習を乗り切れる。鬼城先生に変えられてしまったこの恐怖の部活を、どうにかしてくれるって、思ってる。」



響子は、勝手かな、と付けたして、少し苦笑いした。