しばらくは静まり帰った教室の壁にもたれ、ただ呆然としていた。

しかし、遠くに耳を刺す様な笛の音が聞こえ、脳内は情報をまだ整理し切れず混乱していたが、翼はのろのろとグラウンドへと向かっていった。




校舎を出て、人がいる空気を微かなざわめきから感じて心が落ち着くと、ようやく頭が回転し始めた。

そうして、恐ろしい推測が成り立ち、今からその答え合わせが行われるであろうグラウンドの中心へと急いだ。




途中、翼を見つけた颯太が駆け寄って来た。





「翼!その傷!?」




そう言われて、肩に傷を負っていた事を思い出したが、今はそれどころではない。

確認しなければならない事がある。






「おい!どこ行くんだよ!まず保健室!」





「後にしてくれ。確認したい事がある。」





「おっ、おいっ……!」







傷を気にも留めていない翼に、颯太は心配そうに後を追う。