「なんだよ?俺を責めるのか?俺は裏切り者だもんなぁ?」



そう言って、ククと喉の奥で渇いた笑いをこぼす。

自嘲にもとれる言葉と表情だが、翼には翔が真に闇に染まってしまっているような気がしてやまない。



「違う!俺はただ、もうそんな事はするなと言いたいだけだ。」



「説教なんか聞きたくねぇよ。」



焦りから強く否定するが、翔は動じることなくスッパリと返し、走る速度を上げた。

置いていかれそうになり、翼も慌ててスピードを上げる。



―…息があがる前に話をつけなければ。



再び隣に着くと、翼は再び問い掛けた。



「何故そんな事をするんだ?今まで一緒に頑張って来た仲間なんだぞ?」


「なぜって?そんなの決まってるじゃねぇか。」



翔がゆっくりと翼の方へと顔を向けた。






「生きてぇからだよ。」