「幸せにしてやる保証はないけど、」 『うん…っ』 「それでもいいなら、俺の女にしてやってもいーよ」 『それでも、神崎さんじゃなきゃ、やだぁ…』 「不っ細工な顔ー」 彼女の肩を引き寄せて、きつくきつく抱きしめた。 好きだとか、そういう類の言葉を発したのはいつ振りかわからないくらい久しぶりだったから 照れ隠しで、かなり上から目線の応答になったけど。 それでも、彼女は心底幸せそうだった。