cieliste

「どうしてウチに敬語使うの？　って聞いたら、『年下には見えないからですよー』って言われちゃった」

ユウカは笑いながら言ったが、そこは笑って流していいところなのか…？

あ、ついでに、アイちゃんとほぼ同じ時期に、調理の男の子のバイトも二人入った。

一人は天野くん。私やみんなと同じ大学で、現在１年生。といっても今は３月だから、来月から２年生になる。

彼はまだ２年生だけど、授業は午後３時からはじまる４限以降しか取らないから、お昼の間バイトをしたい、ということで、お昼に主に入っていた。

もう一人は森田くん。この子は、私たちの大学ではなく、ちょっと離れたところにある大学に通っていたが、家がこの近くなので、ここを選んだらしい。

彼も現在１年生の、４月から２年生だ。そして２人とも一人暮らし。森田くんは夜だけのバイトを希望していたので、天野くんと森田くんは、お互いの存在は知っていながらも、顔をあわせたことがない日がずいぶん長い間続いたらしい。

新メンバーが３人も増えて、バイト先はかなりにぎやかになった。