彼女とのお泊り会は、そんな感じで幕をとじた。

私は自分のベッドで、彼女はこたつのふとんで寝ていた。

朝、起きたら彼女はベランダでタバコを吸っていた。

ウチのベランダは、洗濯をほすスペースがかろうじてあるくらいの、せまいところで、あんまりキレイにしていないから、髪の毛やホコリが散乱している。

しかし彼女は平気な顔でそこに立って、タバコをふかしていた。

そういえば、彼女は近眼だった。

きっと、足元のホコリは見えていないんだ…と信じたい。

「そういや、朝ごはんどうするよ? 何食べる?」

「いや、別にいらないよ」

ユウカはそう言ったが、四つ塊で売ってる小さいヨーグルトが私の家には常備してあるので、それを上げた。