ルカちゃん…ユウカちゃんが二回目…ここに来てから、二回目妊娠したって、知ってた?」

その言葉に、私はドキッとした。

確かに、知っていて黙っていたからだ。

「あ、はい実は…ユウカから聞いたんです。でも、その後お客さんの相手してたらユウカが帰ってしまったので、半信半疑だったんですけど…」

「そっか、実はね、今回のことはさんちゃんが教えてくれたの。

さんちゃんは、ユウカちゃんから聞いて、私には黙ってて、って口止めされたみたいなんだけど、お店のみんなは、薄々ユウカちゃんの様子がおかしいってことに気づいてたみたい。

最近は、まだお昼混んでるのに、自分だけさっさと切り上げて、しかもまかないでごはん大盛りにキムチまで乗せて食べたり、洗ったばっかりのレンゲを落としちゃって、それをそのまま戻したら、それを指摘されて、泣いちゃったりとか。

でも妊娠のことはさんちゃん以外知らなくて、何でこんなことするんだろうって、他の人は不満なのね。

知らないのに、ユウカちゃんだけ特別扱いされてる、って思って。