「最初は今よりもずっと狭いお店で、カウンターの5,6席しかないところで、出前もやってたのね。

でも評判はそこそこで、もっと大きなお店がほしいなぁって思ってたの。今のお店があるところは、昔はお花屋さんで、その前を通りながら、ああ、これくらいの大きさのお店が丁度いいなぁなんて、

本気で話したのよ。

で、ある日、その日はいつにもまして忙しい日で、主人と2人ですっごくばたばたしてて、常連さんから出前の電話が来てて、私ははい、わかりました、○時にお持ちしますね、って言ったまま、すっかり忘れてしまったの。