その年のクリスマスは近年稀なホワイトクリスマスだった。 あなたを待っている間、さっき舐めた飴の包み紙に丸めた雪を包み直して、戻ってきたあなたに「美味しいよ。」とあめ玉のフリをした雪をあなたに渡した。 あなたは嬉しそうにソレを口へ運ぶと驚いた顔をして「冷たい」と僕の肩を叩いてきた。 僕がニッコり「名付けて"雪玉"」と言うと呆れた顔をしたあなたが笑顔になった。