雪玉。[冬]



「部活で。」
僕がそうあなたに言ったら、あなたは悲しそうな顔をして言った。


「しばらく部活は休むわ。」

そのたった一言で僕の心は折れてしまうほどの痛みを感じた。



「そうか。」

理由をあなたの口から言わせたくなかった。


「うん…だから、また明日学校で。」


「わかった。」

僕らを急かすように生徒たちが廊下を走った。