雪玉。[冬]



「少し痩せたんじゃない?」

昼休みに中庭で並びながら話していた。

「そうかな…そっちだって。目にクマが出来てる。」


「こんなのどうってことないよ。」


こんな些細な変化も気づくほどに好き。


予鈴が鳴り、別れを惜しんだ僕らは唇と唇が軽く触れるくらいのキスをした。