「みぃ、やってくれば?」 あたしの隣で真知がささやく。 本当の名前は知らない。 でもあたしの唯一の友達。 「あんたの成績ならいけるでしょ」 真知は煙草の煙をあたしに吹きかけた。 「まぁ、100万は欲しいしね。本気出してもいーかな」 あたしはすっと男に歩み寄った。 「お、やるの?」 男は鼻で笑ってあたしを見下ろした。 「100万円は欲しいし?」 「そりゃそーだよな」 男は無表情で他の女も見回した。