ぎらぎらを光る薄気味悪い店。



 あたしが金儲けをする店。



 決して水商売でも売春でもない。



 純粋なギャンブル。









 「惚れさせたら100万円」


 あたしの耳にその声が響いた。


 女たちはきゃあきゃあ言ってる。


 あたしも静かに歩みよる。



 「俺を惚れさせたら100万円。誰かやんねぇ?」


 どう見ても高校生の男。

 茶色の透けるような髪に色素の薄い切れ長の目。

 程よく焼けた肌にすっと高い鼻。




 手には・・・・









 しっかりと100万円が握られていた。