稜樹は眉間にしわを寄せた。 「・・・・なんでもない」 あたしはゆっくりと起き上がり 稜樹が手にしていたものを受け取った。 久しぶりに食べたおかゆ。 いつも風邪で倒れたときは ずっと具合がよくなるまで布団に包まっていた。 1人でずっとこらえてた。 「おいしい」 無意識にそうつぶやく。