あとがき

 化学的流産という言葉を、ご存知でしょうか?

 医学的には、妊娠が成立しなかったということになるそうですが..。

 妊娠の本当に初期に、自然に流れてしまった事を言うそうです。


 妊娠を意識していなければ、気付かないこともあるそうですが‥。

 人によりひどい激痛をともない出血する人も、いるそうですが、見た目は普通の月経とほとんど変わりないそうです。

 極度の、心労、心痛から化学的流産することもあると考えられます

 今回は、そのお話を物語りにさせていただきました。

 物語の中に出てくる流れ者が、精子。

 姫が、卵子。

 宮殿が、子宮。

 そして、授かる予定だった子供が、光の魂(たま)天使です。

  
 あくまでも、今回のお話は望まれなかった子供のお話です。


 流れ者は、精子の他に、遊び人や、浮気者、ふらちな人間像としても書きました。

 そして、姫は浅はかな人間の心、優柔不断、考えの甘さを、書きました。





 昔、地元の先輩で、たくさんの男性と関わりを持ち、誰の子供か分からないまま出産された方がいます

 出産直後に、彼女は子供を里子に出そうと考えたそうです。

 けれど、一目我が子を見て抱いてから、自分で育てる決心をしたそうです。

 しかし、その先輩はまだ、遊び足りなかったみたいで、夜中にまだほとんど喋れない我が子を一人残して毎晩のように、遊んでいました。


 その子供と、先輩が今はどうなったかは分かりません。


 自分が、幸せではないのに子供を幸せにすることは難しい!

 軽く、考えてはいけない!
ということが、今回 書きたかったことです。