思わず鼓動が早くなる私はそれを押さえるようにいつもの調子に戻ろうと努めた。
「二段滴定ねぇ…これ中学でもやらなかったっけ?」
「分からないものは分からない!ほい、始めるよ」
駒込ピペットを危なっかしげに持って、薬品を計ろうとしている菜穂の、白く透き通った肌を愛しいと思いながら、私はビュレットの準備をする。
さっきからなんとなく視線を送ってくる、同じ部屋で実験している乃々香なんて目に入らない。
「二段滴定ねぇ…これ中学でもやらなかったっけ?」
「分からないものは分からない!ほい、始めるよ」
駒込ピペットを危なっかしげに持って、薬品を計ろうとしている菜穂の、白く透き通った肌を愛しいと思いながら、私はビュレットの準備をする。
さっきからなんとなく視線を送ってくる、同じ部屋で実験している乃々香なんて目に入らない。

