丸太のケーキ

鼻唄を歌いながら続きを始めた美羽を見ながら、ひとり勝手にこの後の展開を想像する。

少し早い二人きりのクリスマス。

幸せな時間が待っているのは保証されたようなもの。

予定よりも小さな丸太を食べながら、甘い時間を過ごすクリスマス。

プレゼントはなんにも無いけれど、きっとこの時間が素敵なプレゼントになるだろうから。

甘い丸太が出来るまで、こっそり練習しておこう。








特別な「メリークリスマス」を言えるように…………。









特別な『大好き』を言えるように………。









―fin―