「あの、その前にメガネ……」
「コンタクト買いにいこっ!!」
私は無理矢理、コンタクトを買いに連れて行った。
「おーっ!やっぱり、コンタクトしてよかったよ!」
「……買ってもらっちゃって、ありがとうございます」
「いいよ!初プレゼント」
私はニコッと、笑った。
「じゃあ、僕にもお礼さしてください。姉に聞いたお店、すごく、美森さんにピッタリなんですよ」
無邪気に話す鈴木くんが愛しかった。
私はまだ気づいていなかった。
これが、本当の“恋”だって事に。
「ここです」
「わ〜!かわいいっ!」
しばらく、服をぼちぼちみていると、鈴木くんが私に向かって、手招きをした。
「どうしたの?」
「これ着替えてみてください!」
鈴木くんは無理矢理、モノクロのストラップのワンピースを渡して、更衣室に閉じ込めた。
似合うのかなぁ。
いつもこんなに、かわいいの着ないんだよね。
カジュアルっぽい服ばっかもってるからな…。
「鈴木く〜ん」
「似合ってますよ!」
「お客様こちらも、合わせてみたらどうですか?」
店員さんはアウターを渡した。