「全く、調子の良いことばっか…」
アタシはそう良いながらも永都の優しさが嬉しかった。
「…でも、重い女でいたくないんだよね」
アタシはケータイを開いた。
メールボックスを開くと、昨日まで彰としてたメールがいっぱいあった。
読み進めていくと、ひとつのメールで指が止まった。
〈うん、もうすぐ一年だな〉
「…何っ、よ。
何がいちね、んよ…っ」
叶うはずなかった記念日。
確か、テーマパークに行きたいってアタシがわがまま言って、彰は頷いたんだ。
『じゃあ、行こっか』
と言って。
一つ一つの出来事が鮮明に思い出される。
彰といたときのこと…。
いつだって胸が熱くなるよ…?