ビー玉。





帰ってる途中、すごく楽しかった。




きっとみんな、アタシを薄いオブラートで包んで傷つけなかったから。




今までだったら、何かとつけて彰の話しをしてたのに



今日はクラスであったくだらない話とか


新しくできたスイーツのお店の話とか




彰の話をしないようにみんな頑張ってくれたんだ。





そんな些細な優しさがとっても嬉しくて、アタシはお礼とは言わないけどたくさん笑ったんだ。






「じゃあ、家ここらへんだから。


また明日ね~」







「うん、またね~」






道が別れるまで本当に優しかったんだ。