「歌依、ムリなんかしなくていいんだよ?」



みんながいなくなったあと、沙耶はアタシの肩を叩いて言った。




その言葉がすごく温かくて、嬉しかった。





「…ありがと」




早く好きな人見つけなきゃな。




沙耶に心配かけたくない。



彰のことも忘れなきゃいけない。



痛む気持ちを隠そうとして、アタシはムリに恋をしようとしてた。









そんなとき、君はいつも笑ってくれたね。






あのとき出会えなければ、アタシはもっとダメになってた。





全部、君のおかげ。