窓からの陽射しで、いつもより早く目が覚めた…

…今日は陽翔君の病気の事教えて…他に何話そう♪


『……』

ふと思う…
私、昨日会った、陽翔君の事ばかり考えてる…そんなに人と接点持てた事が嬉しいのか?それとも、あの陽翔君の笑顔が忘れられないのか?


『…フッ…両方かもな』

自問自答(笑)ポツリと呟く独り言…独り身だからか、独り言は良く言う。


私は、もう恋しないだろうけど、若い陽翔君は、これから沢山、恋していくんだろなぁ…いいなぁ…青春(笑)

私の青春は…無かったなぁ…

高一で両親と死別して、親戚の家を盥回しにされて…
歳誤魔化して夜のバイトして…
その日を生きるのに一生懸命で、恋なんて…そんな暇無かったなぁ…だから、こんなに他人に無関心なんだろな(苦笑)

『…恋…したかったなぁ』

叶う事無い欲が、言葉となって宙を舞って消えた…