『お姉さん名前教えてよ♪俺は川崎 陽翔<カワサキ ハルト>…17歳』

『若いなぁ(笑)…私は岡部 稜子<オカベ リョウコ>…35歳』

『…マジで一週間の命なの?…イメージ的に、残り一週間って、体に沢山の管通して、寝たきり…って感じだけど…稜子サン…元気そう』

『こういう病気もあるって事…だな…ん~…主治医に色々聞いたけど忘れてた』

『ブッ…アハハ、稜子サンて面白い(笑)ねぇ、明日も会える?』

『…生きてればね』

『クスッ…じゃあ、また明日、屋上で♪』

陽翔君は笑顔で屋上から去って行った…

17歳で余命一年と告げられたら、恐らく落胆し、気が狂ってしまうかも知れないな…

そう思うと、私は死に関して、恵まれた状態なのかもしれない…
死を怖がる事の無い歳…誰も悲しませずに死ぬ事が出来る…たった一人で…看取ってくれるのは、主治医と看護婦だけ…きっと普通の人より、多くの人を看取ってるから…さほど悲しんだりしないよね?