『稜子サンの部屋って…何か淋しいね;;』

『フフッ…淋しいくらいが良いのよ…荷物が沢山あっても、身内居ないから、遺品の引取り手ないし』

『俺、欲しいな…稜子サンと出会った証』

『もぅ最近の若い子は、急に何言い出すんだか(笑)』

バクバクする心臓を隠すように、笑いながら陽翔君を見た…

『ヘヘッ…使い捨てカメラ♪』

そう言って、カメラを取り出し、ニコニコしていた…

『…仕方ないな…一枚だけよ?』

『え?;;稜子サン、意外とケチだな;;』

『……沢山撮ると、心霊写真撮れまくりよ?』ニヤッ

『い…一枚で…良いです』

そんな事を話しながら写真を撮る事に…

『暇そうな看護婦サン…いるかなぁ?』

『ん~…あ、稜子サン…』

そう言い、陽翔君は私の横にピッタリ寄り添い、カメラのレンズを自分達に向けてシャッターを切った…
私の肩を抱き寄せる陽翔君の手が熱い…

『上手く撮れたかなぁ?♪…ん?稜子サン、顔…赤いよ(笑)』

『い…いきなりで、ビックリしただけよ//』