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病室に戻ると、また看護婦が検診に来て居た。

『あ…待たせて、すみません』

『フフッ…おかえりぃ。昨日も今日も、何処に行ってたんですかぁ?』

看護婦は、にこやかに話しながら、作業を進めた…

『ちょっと屋上に…』

『天気良いから、屋上は気持ち良いですよねぇ♪…あ…ちょっと血圧が低いですねぇ…』

そんな話をしながらデータを録り、看護婦は病室を出て行った。


何気なく外の景色が眼に映る…優しいオレンジ色の太陽が、私の体をも溶かして行くような…眩暈にも似た、そんな感覚に襲われる…

人生の終点が迫ってる…そう感じずには居られなかった…