sugar voice

「ひゃッ!?」

突然、後ろから低い声がしてビクッと体が跳ね上がる


誰かいたんだι

恐る恐る後ろを振り返ったら


「今日の部活は休みのはずなんだけどな…」

私が部員の奴だと思っているのか…私の方へとゆっくり歩み寄ってきていた

ヤバッ…

逃げることも出来ないから、下を俯いてその場に突っ立っていた

目の前まで来ると足を止めて

「…見ない顔だな。誰だ?」

私の顔を覗き込みながら男は不審そうに眉を潜める


「あの…えっと…」

どう言えば良いのか分からず言葉に詰まっていたら


ガラガラッ

荒々しく扉の開く音がして

私と男はほぼ同時に扉の方を見た