ボフンッ
「…はぁ」
ひとしきり驚いて疲れた私は備え付けのお風呂に入り、着替えを済ますとそのままセミダブルのベッドにダイブした
ライオンの口からお湯が出るお風呂なんて初めて見たよ…
環境が違いすぎる…この先やっていけるのだろうか…と早くも弱気になってしまい布団に顔を埋める
家のベッドと明らかに違うしっかりと弾力があり、尚且つ柔らかくてふわふわした感触に少し表情を緩めたが
明日から始まる笹倉さんのマネージャーという名の奴隷生活を考えて再び気分は沈んでゆく
絶対死ぬほどこき使われるに違いない
想像だけでげんなりするが、柳井に会うためだ…頑張るしかない
「…柳井」
キュッと手を握り締めると綺麗だった白いシ-ツに皺が寄る
手を伸ばせば届きそうな距離に貴方はいる
だけど、今はまだ目の前に霧が広がっていて貴方の姿は見えない
望みがない訳じゃない
私のいる場所は貴方に辿り着けるヒントが転がっている
だから…
待ってて
貴方に感謝しきれないほどの伝えたい想いがあるから
気が付けば瞼は落ちて、目の前が真っ暗になっていた

