「で、その食事でね、写真撮られちゃったんだ。」


「写真?」


「二人で会ってるみたいにね。デート中のアイドルが二人。って感じにね。」


「……………うん。」


一応相槌はうつけれど、明らかに動揺してる。


「ドラマのプロデューサーと中村さんもいたし、もちろん向こうのマネージャーも一緒だったんだけど、うまく二人だけ写ってた。」


「………見たの?」


「あぁ、今日事務所でね。何がおかしかったのか覚えてないんだけどさ、すっげぇ笑ってて、確かにデートみたいだった。」


「……………ふぅん。」


不安が広がって行く。


「向こうの事務所の策略にはめられただけなんだ。でも、週刊誌は来週出る。きっと騒ぎになるだろうな。」