「事務所からコメント出す。ま、よくある良いおともだちですってやつだな。ちゃんと関係者が一緒だったことも出す。会ったのも一回だけだってこともな。」


「はぁ。」


「何言われても聞かれてもノーコメント。OK?」


「Yes」


「良し。様子みて、ホテルに缶詰も覚悟しとけよ?」


「…………はい。」


体を起こし、ソファにゆったりと寄りかかった社長。

「最近、アイドルのスキャンダルなかったからな。盛り上がっちまうかもな。」


面白そうに笑う。


「面白がってる?」


「そんなわけないだろ?もう向こうの事務所には抗議した。ある程度は覚悟してんじゃないかな。」


真顔で言う社長。


「こわっ。」