あたしに家族がいないと話し終わると望が笑顔になった

「なんで笑顔なの?」

「だってこれからは俺らが家族になればいいだろ?」

「え…?」

「そうそう!」

「まぁ、俺はとっくに家族だと思ってたけどね♪」

唯一このことを話していた晴翔さんが自慢げに言った

「今日食べに行こうよ♪」

みんなぁ…

「うん…!」

「泣くなよーっ」

気付いたらあたしは泣いていた

あたしに初めて家族ができた瞬間だった