……キーンコーン…カーンコーン…… 「帰らなきゃ…ね。」 6時、5分前のチャイムが鳴った。 ぁたしはベンチから立ち上がり、校門に向かって歩き始めた。 恭助との思い出を振り返りながら…… 一歩、一歩を踏みしめて。 恭助は、やっぱり来なかった。 その事が、確信に変わった、 5分後のチャイム。