ピピピピ…ピピピピ…… 「蘭起きなさい」 「うるさいなぁ…もぅ起きるってば」 顔を洗い、制服を着て、すぐに家を出た。 ゆっくりと、学校への道を歩いていた…… 桜が咲いていて、道の脇には色とりどりの花が植えてあった。 …校門を通ると、昨日の…あのグラウンドの隅を見ていた。 「なぁに見てんの?」 「は?…ぁあ」 「忘れたとか言わせないヨ(笑)」