翌日、予想通りに熱を出した。
あいにく一人暮らしのあたしは、風邪で寝込んでいてもお粥を作ってくれる人なんて居ないし、眠ってる間、そっと額に手を添えて、熱を測ってくれるような人が居ない。
体温計で熱をはかると38.1℃
子供の時、全然風邪にならなかった為、熱には慣れてない。
これくらいの熱でも動けないし、凄くグラグラするし、ダルい。
ご飯を作るなんて、当たり前に出来ない。
誰かを呼ぼうと言ったって、知り合いは今の時刻、大学か仕事だし。
手っ取り早く連絡が出来るのは啓介だと思うけれど、来てくれるか分からない。と言うか電話に出てくれるか不明だ。
ため息を吐き、薬だけを飲み、体温計をベッドの横に置き、寝た。
トイレに目を覚めた。携帯を見ると、まだ昼の二時。
頭を押さえながら立ち、トイレへ向かう。
用を足して帰ると、携帯が震えて居て、啓介!?と少し頭が痛いのを忘れたけれど、啓介なわけないと考えると、また頭が痛くなった。
携帯を手に取り、画面を見ると、
武内 隆盛
中学からの腐れ縁から電話だった。
分かっていても少し残念。と思いながら電話に出る。