あの後、味も然程分からない隆盛が作ってくれたうどんを全て食べた。
ちゃんと食欲があって良かった。
隆盛に額に手を当てられて、熱いと言われたので、体温計で熱を測ってみると38.9℃。
完璧に熱は上がってた。
啓介の電話の後から、ものすごく頭が痛い。
ギンギンする。
隆盛はこれからバイトらしく、帰って行った。
扉がバタンと閉まる音が…
とてつもなく、
淋しかった。
一人になると、あたしはベッドに横になった。
考えてしまう。
啓介の事を。
あの言葉を。
『うぜぇ』
嫌われたくない。
でも、本当にバイトだった?
くどいかもしれないけど、連絡一つも入れられなかった?
ホテルで他の人といちゃついてはなかったの?
携帯は、床に淫らに捨てられたズボンのポケットの中にあったんじゃないの?
考える度にツキン、ツキンと、頭と心が痛い。
ハンマーで叩かれているかの様に。
砕けてしまうかもしれないほど強く…強く。
