『意味わかんねぇ。』
「…え?」
『もう済んだ事だろ?なんでそんな済んだ事をグダグタ言う。』
そんなの…
『謝っただろうが。』
「……。」
『うぜぇ。』
うざく、思われるのは、嫌だ。
嫌いになられたくない。
だからいつも折るのはあたしなんだ…。
「……ごめん。今熱で頭混乱してる。」
『…………切るぞ。』
………切られた電話。
心拍が早い。
嫌われたかって心配してるのか、それとも……
熱があると言ったのに、大丈夫かの一言も言ってくれなかった啓介に怒りを覚えていれからか。
よく、分からない。
電話を切ってすぐ、隆盛がうどんを作って、持ってきてくれた。
食べながら、たまにうまい?と聞かれたからおいしいと答えておいた。
ごめん、隆盛。
味、わかんないや。
