「あのっ、やっぱりもういいです…」 「…え?」 首を傾げる雫さん。 「アタシ、一人で探すんでっ!! 迷惑かけてすいませんでしたっ…」 くるっと後ろを向いて、歩きだそうとしたときだった。 ドンッ 「キャッ」 アタシは目の前の人とぶつかった。 「あ、の…すいません」 「大丈夫…」 立ち上がろうとしたとき、アタシはその人のシルエットに見覚えを感じた。 「もしかして…」