「本当?じゃあ俺知ってるかも」 ニッコリ笑う雫さん。 凛乃は目がハートだ。 「じゃあ、教室あたってみよっか」 「良いんですか?」 そう聞くアタシたちに、 「大丈夫だよ。 もう飯食ったからさ」 また笑顔で答えてくれた。 「A組でもなく、Bでもなく、Cでもないかあ…」 アタシたちは、3年のクラスを回っていた。 特徴は教えたんだけど、あんまり伝わってなくて一から探している状態。 「Dに行ってみよっか」 笑顔を絶やさない雫さん。 だんだん、雫さんに悪いと思ってきた。