キャラメル




急に言うなんて…



「だって、友達かもしれないじゃん!」



コソコソと小さな声で凛乃がアタシに言った。




「探してるんですけど、どこの組とか何も分かんなくて…」




凛乃が言う言葉に、アタシも落ち込む。



アタシ、何にも知らないんだなぁ…って。



「一年ではないんでしょ?」


ネクタイの色が赤じゃなかったから、一年じゃないよな…。



「あ、はい…」




「じゃあ…何年か分かる?」



「えっと…」



確か…雫さんと同じ水色だった。




「水色…ネクタイが水色だから、三年の人です!」