そんなこと言うアタシに、凛乃はいいから!と言いながら歩き出す。 大きくて綺麗な校舎の中、アタシはちょっと不安だった。 でも凛乃はとにかく突き進んで行く。 「…よくこの道分かるね」 「当たり前じゃん、いろいろ調べてこの高校にしたんだから」 胸を張りながら話す凛乃にホッとした手前…… 「やばい…分かんなくなった」 「…はい?」